水質日本一の高津川は天然の鮎や歴史・伝統文化を育んできた川であり、大畑建設の起源となった大切な川です。 一方で、昭和１８年９月、昭和４７年７月、昭和５８年７月、昭和６０年６月、平成９年７月と、度重なる洪水に見舞われ、大きな被害をもたらしてきました。 下流部では益田道路の整備や土地区画整理事業も行われ世帯数も増加しており、氾濫すれば被害は甚大となることが予想されます。
令和２年４月に完成した高津川高津地区河床整備工事と令和２年６月に完成した高津川河成地区河床整備第２工事は、国土交通省による流下能力 （どのくらいの水を流すことが出来るのかを表したもの）を高くするための河道掘削事業の一環で施工しました。
この２つの工事が完成して間もなく起きた令和２年７月の豪雨、また令和３年８月の豪雨では、中国地方の広い範囲で大雨をもたらし、高津川と同じく県西部の一級河川である江の川が氾濫し、大規模な浸水被害が発生しました。
高津川でも高角観測所で一時氾濫危険水位を超えましたが、氾濫することなく被害は発生しませんでした。河道掘削事業により水位の低減があったものと推測されます。